紅茶をのこして
吉岡ペペロ

紅茶をのこしてきみは消えた

兄妹のふりをして空の下を歩いた

きみの話に同情して

フロントガラスを殴った

そのあとはじめてホテルに行った

もう何年もそうしている兄妹のように

ふかい疼きにふたりで震えた

紅茶を飲ませてくれた部屋は

それだけではなくなった

きみのあそこに舌を這わせると

ラプサンスーチョンの味がした

ふたりでなにをしたらいいのか

気持ちを通じあってから分からなくなった

それはセックスではない

セックスして探そうとした

ふたりの時間が可哀相だ

そう言われても何も言えなかった

紅茶をのこしてきみは消えた


自由詩 紅茶をのこして Copyright 吉岡ペペロ 2009-06-22 13:25:10
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