いくつかの悲しいことを、解決しながら乗り越えていく人生
チャオ

昨日いい話聞いた。

ある人は、自分を捨てた親を憎んでいたらしい。捨てられた憎むしね。当然だと思う。で、それを聴いたある人がこんなこと言ったらしい。
「今まで生きてきて、やっぱり幸せに感じたことあるでしょ?それは、親が生んでくれたからなんだよ。それにあなたに会えたこと(話してる人がね)が私は幸せに思えるよ。」って。いう話。
ちょい違ったかな。でもまあ、そんな話。

話、聞きながら、やっぱ親ってすごいって思った。

やっぱり、反抗期のころは、親がうっとしくて、とんでもない言葉投げたりするんだけど、そんな子供よく育てると思った。
大学時代、仕送りなしの、学費自分もちの、結構苦学生だった僕は仕事するのが嫌になった。自分の生活費稼ぐことにさえだ。でも、うちの親は、こんなバカ息子を育てるために仕事してるんだと思った。すごい!親ってバカだって。

月に30万。その上、ボーナスも最近じゃ出ない。でも労働時間は18時間。(忙しいときだけどね)自給いくらだよって思った。いい年こいてるくせに。しかも肉体労働だからうけた。てか、父親いわく「頭悪いやつは、頭使うの嫌いだから、自然と体動かすのが好きになるんだ」らしい

で、子供に悪態つかれて。この人バカだって、ほんとに思った。寝ないで働いて、子供に悪態つかれるんだから。僕だったら間違いなく、勘当すると思う。しかも、三重に鍵かけて。

こないだ、高円寺行ったら、「SHOW−OFF」ていうタウンマガジンに甲本ヒロト(ハイローズのボーカル)の弟で、俳優やってる甲本雅弘って言うう人のインタビューが載ってた。好きだから、真剣に読んでたんだけど、親に関することがかかれてて。

親父さんは自営業してるらしく、その辺のおっさんらしい。で、その親父さんが最近その店をたたむことにしたらしい。その話を親父さんは、兄さんの甲本ヒロトさんと話してたんだって。
で、親父さんはこういったらしい「ヒロト、俺は大金持ちになれなかったし、お前らを満足に贅沢させることもなかった。でも、ひとつだけ自慢できることがある。俺はアイロン(自営業クリーニング屋さん)握ってるときが一番幸せだったんだ」で、ヒロトは泣いちゃったらしい。親父かっこいいって言って。それ聞いて、弟も泣いちゃったらしくて。かっこいいって言って。

で、僕は、昔、なんかの本で、ヒロトと親父がけんかして、それでもバンドするっていって、勝手に上京したヒロトの話を読んでて。

すごい、バカだって思った。

うちの親父は、きっと、帰ってきてビール飲んでるときが一番幸せだったんだろうなって思う。悪態つく子供が三人いて。大して、美人じゃなくて、世間も知らなくて、頭も大してよくないけど、料理のうまい女房がいて。いつもドラゴンボールかプロ野球かで争って。

子供にできることなんて、親のすねかじらないとか、優しくしてあげるとか、そんなことじゃない気がして。好きなだけでいいていうかね。何もできない。

僕は親孝行じゃないから何もする気がないだけだけど。

でも、片親で育てられた子供たちが、親をどう思うんだろうってよく思う。だから、両親のそろっている家庭の僕は、最初の話の人みたいにに、親のこと好きになってもいいんじゃない?って軽く話せたらいい。




散文(批評随筆小説等) いくつかの悲しいことを、解決しながら乗り越えていく人生 Copyright チャオ 2004-09-02 20:48:06
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