夜姫
海美

タバコを口にくわえて 火をつける
煙と一緒に何かを吐き出していた
目の前がクラクラする 吐き気も少し覚えた
愛と性の狭間でユラユラ揺れる

夜中に家を飛び出して
声を掛けられて 地獄への扉へと足を運ぶ
もう二度と戻れない 帰って来れない
泣いても 泣いても 終わらない

キッスを投げかけるように 愛を叫ぶ
たくさん抱きしめられて すぐに果てた
目の前がクラクラする 眩暈はいつも帯びてる
朝と夜の狭間でグラグラ揺れる

夜中に家を飛び出して
声を掛けられて 天国への扉へと・・・

この世界にはもう戻れない
これから生きていくのはあっちの世界
泣いても 泣いても 帰れない

夜中に家を飛び出して・・・
たくさん泣いて・・・
気がついたら
全てが終わりを告げていた


自由詩 夜姫 Copyright 海美 2004-09-02 20:05:29
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