遠くからの音
吉岡ペペロ
遠くから靴の音、口笛の音かもしれない
僕は歌うかもしれない
だれにも聞こえない、見えない歌を
詩はあまりに裸すぎて
隠さなきゃならない気持ち隠しきれなくて
ポストは赤くて僕は青くて
言葉はほんとうに無力だった
外野は事実より
くだらない感情に酔いしれている
遠くから靴の音、口笛の音かもしれない
僕は歌うかもしれない
だれにも聞こえない、見えない歌を
自由詩
遠くからの音
Copyright
吉岡ペペロ
2009-06-16 23:11:26