見えない会話
瑠王

見えないものの話をしていると

きみが、どんなお香が好きなのかと尋ねるので

線香、とこたえた。

きみは生まれてこのかた線香など見たこともないような顔をしてからすぐ七話目の話題へと転んだ。

ぼくは魚をつまみながら。

きみは肉をむさぼりながら。






自由詩 見えない会話 Copyright 瑠王 2009-06-12 17:43:34
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