街の灯
木葉 揺

街の灯は味方ですか
ショーウィンドウは砕けますか

たぶん
砕ける音が綺麗で
私は足を止め
喜んでガラスを集めるでしょう

銀座の空について考えていると
有楽町でした
思いがけず出会ったカフェは
作詞ごっこをした時に描いた店に似て
木目調でした

ただただ
フレンチトーストが
メイプルの邪魔するくらい
砂糖を含んでいて
似つかわしくない音をたてるんです

明日になると
またきっとその店もわからなくなって
のんびりした空気に
小さな発見を重ねるように
見慣れた道を歩くのでしょう


自由詩 街の灯 Copyright 木葉 揺 2009-06-11 22:51:50
notebook Home