囲いの蟲
秋也
醜いか美しいか
一つの虫籠に囚われたものたち
あとは喰う側
喰われる側
騙す側
這うもの
飛ぶもの
動かないもの
群れる
つがいに
孤独で
費やす
煮ても焼いても虫籠の中
籠の窓から
覗いて
外野が騒がなきゃ
俺たち飽きちまう
でも籠が錆びて穴が開くころには
きっとみんな変っている
自由詩
囲いの蟲
Copyright
秋也
2009-06-11 01:34:40