浅学の褥
月乃助

くぐもる声の
先覚の導き
雪白の肌は
滑り込む
街の明かりを濡らす
船渠のようにゆったりとした褥
鏡の天井
心の疼きの
施与を求めて
愉楽への節理を糾す
欲にあふれる体の
舌端に
蠢く襞の
ぬめる
摂理


自由詩 浅学の褥 Copyright 月乃助 2009-06-03 02:50:33
notebook Home 戻る