頭の整理
短角牛

埼玉で生まれた

記憶はない。生まれ持った見知らぬふるさと

横浜ですごした

記憶は曖昧だが、カトリックの幼稚園にいたみたいだ

少しいじめられっこだった

静岡で育った

ひねくれてた。自分がいやでしようがなかった。自分のすべてを知っている気がした。

北海道で生きた

はじめて彼女ができた。自分の子供さをしらずに、無鉄砲に愛してた

感謝の気持ちを知った。相手を絞れぬほど感謝した。

自分を知りはじめた。思ったより卑怯で、実は人を笑わすのが好きで、何故だかにくめなかった。

漠然と、人生と向き合った。めげない自分に出会った。

たくさん泣いた。

大阪に来た。

楽しい。いままでより、楽な選択肢を選べる。

自分はなんでもやれそう気がする。鉄は熱いうちに打てと、過去が呼び掛ける。

自分を大事にしようと思いはじめる。

いままでの人生も大事に思える。

僕はいまここにいて、昔の自分とは違って。

念願の科学者になって。

僕は、意外と坐り心地の良い新生活が、心地悪くて仕方ない。


自由詩 頭の整理 Copyright 短角牛 2009-06-01 21:08:55
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