マンハッタンブリーズ
山崎 風雅


 さだまらないか 手品みたいな希望の星 地球

 早々と逝ってしまった あの人のぬくもりを
 ほぼ毎日忘れていること それさえも
 この世のホウリツでは取り締まれないから
 亭々の僕は生きていられる
 
 せめて
 一日に一度は
 正常な呼吸をして
 生きていたい

 さだまらないさ 答えなんてその日の朝に起きれば変っている

 目が醒めて見る世界には
 ネジ一つ足りないぐらいで崩壊する脆さ

 ある意味の美しさ

 さりとて
 
 この摩擦 その麗しい感触のまえでは
 テレビドラマに映る仕切られた真実のよう

 



自由詩 マンハッタンブリーズ Copyright 山崎 風雅 2009-05-23 02:32:39
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