一回目が好き(合いの手入り)
山内緋呂子

初めに家に招くとき
 <布団 
リモコンが効く場所と効かない場所があります
 <ここ
君は隅で寝るかも知れない
枕を出すか出さないかは自由
   <煙草を自由に
布団は一枚
薄いシーツは何枚でも

触れると体温 ひげは好きじゃない あちらへ行ってくまのぬいぐるみに化けて

これは体温 口はまだ タオルいる?水色のタオル 目をつむる


黒くして 手を下の方に黒くして

眠っているから
今私達は眠りに入るから
起きて 手だけ起きて

   <まずそこだけ起きた

前から丘があって
木の下で林檎 もらった

   <お懐かしゅう

赤いのは君のため

腕   葉があるでしょう?

葉をたくさん君の頭に
   <たくさん君の頭に
水  足の腿の
君の丘を

  <ボクに

土 土 土

沼) 沼)

葉 <は
黒い頭

毛を 元に

戻   し 


        

         て





  池  前より広くなったかしら

    




さて君とは終わった
チョコポッキーが朝食です
頑張って帰って


自由詩 一回目が好き(合いの手入り) Copyright 山内緋呂子 2004-08-29 22:42:06
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