日常より非日常を
こめ

ふいに春風が吹き

桜ふかれそして舞い

その花びらに巻かれ

いつしか春は過ぎてゆく

大人になったら分かると思っていた

自分の存在は今もわからないまま

残酷なように秒針は止まることを

許すことがなかった

時を喰らうものを探しては

また同じ場所に立っていた

分かりきっていることだが

僕らはいつか死と言う最終進化をとげるときがくる

それは裏技やバグなどではとうてい

それを否定することができるはずがなかった

いつしか勇者や戦士

魔法使いやガンマンなどといったものは

ファンタジーというジャンルに分けられ

現実ではなれない職業として

今も名を残しているが

少なからず産まれてまもない子供は

そういう非日常に憧れをいだくが

それを親が作り笑顔で誤魔化す

だがそれはちがかった

僕らは本当はまだ望んでいるだろう

心の片隅に小さい頃においていき

今ある日常を全てだと思い込んだが

僕らはまだ待っているだろう

宇宙人や魔法使いや超能力者などの

明日がたのしくなるであろう

非日常を



自由詩 日常より非日常を Copyright こめ 2009-05-07 01:12:13
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