反省詩
砂木

旦那がトラクターで田んぼを掘るというので
いつもは義父がおもにやっているわけで
田んぼの段差や道々のカーブなど
あぶないんじゃないかと思い 付き添い
一緒に行って 掘った後にでてきた
石を拾って集めた
義父が肥料をまいて旦那が掘って
私がその後を 石を拾って歩く
春の陽射しが照りつけて 暑くて
でも あぶないからついていないとね
と 一人おおいにその気になり
偉い私に機嫌が良かった

昼も過ぎて午後になると 陽射しはさらに暑く
眠い と旦那が言い始めた
缶コーヒーを飲んでも眠たげ

了解 勝手ながら偉い私は機嫌が良かった
ここはひとつ 車をひとっ走りさせて
アイスクリームを買ってこようじゃないか
田んぼから町の店まで行った
眠気があるのにトラクターの運転なんて無理
冷たいものでも食べさせて眼を覚まして貰おう
忙しく出かけ すぐ引き返す
そのまま田んぼの旦那に持っていくべく
空き地に車をバックさせようとして

私の車は傾いた
大きめの田んぼの側溝に運転席後ろのタイヤが落ち
あっと思って カエルのように跳ね上がった
助手席側へ 多少体重を移動させ
クラクションを鳴らして 窓ごしに手を振る
義父さん 旦那 助けて

結局 気づいた義父さん達と 通りがかった人が
力をかしてくださり 無事に持ち直した
すみませんすみませんと頭を下げまくり
いいからもう家に行けと言われて
ああ いい気になってばちがあたっちゃったと
えらかったのに えらくなくなり
役に立とうと思ったのに迷惑かけて

ああしかしまだ今日は終わっていない
とりあえず 風呂でもわかして真面目に家事でもしよう
しかし側溝に落ちそうで落ちずによくとまったな
前タイヤが跳ね上がったのに
きっとどこからか助けが入ったのだななどと思い

ごめんなさい ありがとうございます
えらぶって はじかきました
さて お風呂をわかそう





自由詩 反省詩 Copyright 砂木 2009-05-05 17:09:04
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