街と空と喫茶店とお爺さんとコーヒー
こめ

ふるびた喫茶店で飲むコーヒーは

なぜかいつも飲むコーヒーとは

全く違う味がしたんだ

人が全くいない地で

ただあるのは風化しボロボロになり

今はその姿をひっそりと

浮かべいつかまた戻ると待つ

廃墟の数々

枯れ葉が風に吹かれカラカラと

大地をいどうしていった

富と栄光が栄えた時代は

いつも祭のよいに毎日が賑やかで

活気ずいていたけど

残酷なことに時は流れる

一人また一人てこの街をでていった

そして残ったのはかつての名残と

僕と喫茶店のお爺さんだけだった

いつからか僕は毎日喫茶店に足を運び

今にも壊れそうな店のなかで

コーヒーを飲み風情のある街を眺め

軽いジャズが流れる店内で

お爺さんとともにゆっくりとながれる時間を楽しんでいた

もしこの街がまた過去の様な姿に戻るのならば

と毎日いやしない神にねがんでいた

この街はいったいどこにゆくのだろうか

考えても結局わからなかった

ただ僕はこの街とこの空と喫茶店とお爺さんとコーヒーさえあれば

あとは何もいらなかった



自由詩 街と空と喫茶店とお爺さんとコーヒー Copyright こめ 2009-05-04 22:49:06
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