そんなに考えることはない
ホロウ・シカエルボク




すみからすみまで
あんたってわけじゃなかったけれど
アンタがいるから安心だった
アンタがいるから安心してた
難しいことじゃなくて
ベイベーってだけで
いろんなことを
おしえてくれたね
きかせてくれたね
テカテカでテラテラの
学生服を着てたころ
山のふもとで犬と暮らしたくて
山のふもとで犬と暮らしたくて…
ミックやキースを知ったときは
正直ちょっとシラけたけれど
だけどやっぱり聴きたくなって
あの日あのときあったメロディ
もっとベイベ、もっとベイベ
たまに返ると安心したんだ
おれのなかにはあんたがいるって
知ってるかい、ココスであんたを見たことあるんだ
港のそばで
あんたがコンサートをした夜のことさ
おれ、友達とメシ食いながら
あんたの話をしていたんだぜ
あんた意外とちっちゃかった
なんかおんなのひとみたいだったよ
もっといろんな
いろんなこと書きたいけど
何度も何度も
打ち間違えてしまうんだ
簡単なことが簡単に出来ない
もっとベイベ、帰ってくるってたしかあんた言ってたじゃない
だからおれすっかり安心してたんだ
バカだなって言われるかもしれないけど
だっておれすっかり安心していたんだぜ
クラッカー飛ばして
クラッカー飛ばしてよ
今夜空が暗くなる
目玉が痺れて
うまく考えられないよ




自由詩 そんなに考えることはない Copyright ホロウ・シカエルボク 2009-05-02 23:52:31
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