うりずん


目の前が滲んで
晴れた日が怖くなった



何でもいいと思っていたけど

やっぱりそれじゃ
上手くいかなかったよ


雨が、降るのを待ってる



見るもの全て
あんまり輝いてるもんだから

青空の下では

泣けなかったよ


理由が、必要だと思っていた



この瞬間だけでいい

流れても、いいですか



春が行ってしまったあとに

夏がやって来るまえに

南から来る風が
くるりと一度輪を描くように



燃えるような花を咲かせるために

そのために生きると

もう決めているから


水が大地にしみわたり
命がうるおう

うりずんの今に




自由詩 うりずん Copyright  2009-05-02 16:00:12
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