玉子様
愛心

わたしの大好きな人の得意料理

潰れた玉子焼き

ホワイトデーのプレゼントだった

可愛い紙コップに
玉子焼きを
渦巻状に押し込んで
小さい子が好きそうな
ウサギの旗をぷつりと刺してあって

馬鹿みたい
なんて思いながら食べるとさ
なに入れたのか

しょっぱく
甘く

んでもって
少し半熟

ひとつ息を吐く

想像してたのは
甘党のわたしが大好きな
クッキーとかマシュマロとかサブレとか

そんなものを渡される

それが
現実では

玉子焼き



笑える



嬉しいよ

わたしの王子様





わたしの玉子様


自由詩 玉子様 Copyright 愛心 2009-04-30 18:51:53
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