眩しいため息
あ。

気付いていなかった

守られていること
包まれていること
てのひらにいること

振動を感じて見上げると
電線で翼を動かす雀
池の鯉は大きく跳ねて
しぶきをきらきらと飛ばす

特別など
どこにもないけれど
昨日とは違う今日が
一日とて同じ日はない
今日という日が始まる

心地よさに
ひとつ息を吐くと
少し乾いた風が
さあさあと頬を撫でる

名前も知らない
大きな大きな存在が
きっと同じときに
光る息を吐いた


自由詩 眩しいため息 Copyright あ。 2009-04-28 22:37:18
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