群青
あ。

群青をひとつ、ひとつ
飽きるまで数えてみる

雨上がりの夜
余計なものは流れてしまい
ぴんと張り詰めた大気
群青

水際を囲うように
涼やかにひらひらと
色を落とすあやめ達
群青

口を開くことも忘れて
じっと見つめるしかなかった
ひたすら語り合う瞳と瞳
群青

いつの間にか
数えるのを忘れてた
ごめんね、ごめんね
群青

味がするまで噛みしめる
確かめた気持ち
群青


自由詩 群青 Copyright あ。 2009-04-27 23:09:27
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