日曜日の体育館
ゆうさく

カーテンに
風がそよいでるけど
時は止まって
ネオンが見え隠れ

微生物のかくれんぼ
日光で地面から
わきあがって
みーつけた、が
壁に跳ね返り
こだまあそび

夕映えが侵入すると
だいだい、跳び箱、
誰かが描いた、
落書き、いつかの約束

空気
はりつめて、
とけていて、
オルガンも、ゆらぐ

塗りたての
ニスが、におって、
ぼくのなかの少年が
笑顔でぼくに手をふる

バイバイ、
ひとり、
手をふるぼくの影が、
おおきくなってゆく

塗りたての
ニスが、におって、
ぼくのなかの少年が
かすんでゆく


自由詩 日曜日の体育館 Copyright ゆうさく 2009-04-26 20:16:36
notebook Home 戻る