眩暈する疼痛は
beebee





望みなき望みを喰らい、今日も独り呻吟する。

進むべき道を知らず、苦しみは心に至らず。

どこに向かうかを知らず、ただ左右をみて狂騒する。

風向きに当てる帆布の感触をまさぐるのみ。

暗闇の内に牙を剥き、息を潜め窺う我が身の内、

蒼く暗い炎を写し、瞳は燃えるようだ。

ああ、密やかにあれ、鎮まれよ、暗き痛みよ。


 


自由詩 眩暈する疼痛は Copyright beebee 2009-04-20 01:58:51
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傷口(自虐、暗闇)