オリムポス
rabbitfighter

親たちは言ってみればオリムポスに座する神々であいつらはつまり神話の時代に今も生きているさらにその親の巨人族を打ち倒して手にしたその高き山々の頂で毎日飽きることなく饗宴三昧俺たちと言えば神々のおこぼれに与るくらい時々美しい男や女が手を引かれて星座の仲間入りする権利を餌にあいつらの生贄としてその食卓に並ぶ始末。

だから俺たちは嘘で固めた岩の上に教会をおっ建ててあいつらオリムポスの神々を一人残らず金属バットで打ちのめしその神殿に糞を撒き散らし剥き出しのちんこに葉っぱをあてがう。俺たちはあいつらの食卓を乗っ取って饗宴の真似事をする。俺たちはあいつらの神殿の瓦礫をリサイクルして教会を建てる。俺たちはあいつらの貯金を使い果たして戦争を始める。俺の靴も俺のパンツも俺の靴下も俺の帽子も俺の言葉もみんなあいつらから盗んだものだみんなあいつらから奪ったものだ。あいつらにはもうそんなもの必要ないだろ。だってあいつらは神話の時代を今も生きていて俺たちは今を生きてるんだ嘘つきながら生きてるんだ

俺たちの教会は嘘で出来た岩の上にうち建てられた


自由詩 オリムポス Copyright rabbitfighter 2009-04-15 19:48:04
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