悲しくないように
猫のひたい撫でるたま子
悲しくないように、パンを食べて
悲しくないように、体をよく洗い
悲しくないように、朝になると起き上がる
焦がしてしまった情熱の抜け殻
いつかを通して言葉が落っこちる
悲しくないようにも、理由がなくなってしまって
時間がたち過ぎてこわれない
想いを込めても、理由が消えてしまって
また出会うことも、終わることもない
悲しくないように、ありのままを保管する
悲しくないように、翌朝をむかえる
自由詩
悲しくないように
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猫のひたい撫でるたま子
2009-04-15 05:30:05
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