砂に還る
シャッターコーン

藍より産まれし色に
染まる深く遠い空
幻より 蜃気楼より 儚いもの
君と言葉も無く 眺めていた
砂塵に揺れる 名も知らぬ街
全ての始まりへと還るよ

君が指を向けたのは
何も無い無限のひろ
止むことなく 尽きることなく 永遠まで
いつかは 辿り着けるといいね
やがて地球は 眠りに着く
忘れるほど遥かな 故郷に抱かれ

砂丘は静かに 過去を見つめる
たった一つの言葉を探す 僕のように

君と見つめていたのは
こんな色の空だった?
幻より 蜃気楼より 儚いもの
いつかは カタチになると良いね


自由詩 砂に還る Copyright シャッターコーン 2004-08-25 23:00:09
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