石ころ
三之森寛容

川底で
せせらぎを奏でる
石ころの様に
なりたい…

いつの間にか
川底の底
藻を生やし
身は重く

日々
身は削られるのに
耐えているだけの
石ころ

ほの暗く
時より光が射し込み
一つ 二つ…
きらめく川底

唯一点
流れる石ころを
他に目もくれないと
思わせ見ていた

今は 今だから
今なりに
射し込む光の中
私を糧にする
それに気付いた


自由詩 石ころ Copyright 三之森寛容 2009-04-04 00:41:36
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