コイイト
邦秋

点から点へ
つないだ線が

赤い糸であれば
それは恋糸

思い、思って
思い焦がれた

糸を編んでいこう
点と点の手

下ろす瞼は夢見るため
夢見るのは君に会うため

世界が終わる
時計が止まる

もしもの話、
だけど構わない

陰を思えば
待つのは光

陰見る後の
光は眩しい

おろしたての綿のような
何気ない肌触りを

降ろした手は繋げるよに
かがんだのは頬ちかづくよに

陰を思えば
待つのは光

陰見る後の
光は眩しい


自由詩 コイイト Copyright 邦秋 2009-04-02 01:48:52
notebook Home 戻る  過去 未来