手をつなぐ生きもの
小川 葉

 
 
手をつなぐと
僕らはまた
別な生きものになっていた

それは家族だったり
友情だったり
恋だったり

そんな名前で
手をつなぐ
生きものは呼ばれていた

ここには
生きものばかりがいると
思ってばかりいた
休日も
わたしにはあった

まるでひとつの
生きものではないように
 
 


自由詩 手をつなぐ生きもの Copyright 小川 葉 2009-04-02 00:24:13
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