春酔い
山崎 風雅

 
 心には
 降りしきる夜のイメージ
 いつものことだけど

 黄色い笑い声
 まだなお きみは白く やわらかく
 ぼくには 敵いそうにはない

  
 散らかった部屋が語っていた孤独
 新しい季節の日差しで 調子が狂う

 揺れている心が見つめているのは
 窓の向こうに咲くサクラ
 

 黄色い笑い声
 まだなお きみは白く やわらかく
 ぼくには あこがれのまま


 少しだけ
 ハッピーエンドの映画を思い出した

 夜は深いままだけど

 こんな夜にも
 
 きっと きみは 白くやわらかいんだろう


 あぁ 胸が苦しい









自由詩 春酔い Copyright 山崎 風雅 2009-04-01 00:17:05
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