飽き飽き
さき

あなたが昔くれたものだけ
眺める生活に飽き飽きしている
あなたが昔くれてものだけ
大切にする生活に飽き飽きしている


どうして私の手足には何時までも
こんな枷
自由にならない夜中に
やっと見た夢で叫ぶ
まだ私
どうして私


何度ほかの誰かと熱を分け合ったとしても
やっぱり一人で冷めてしまって
腕枕を知られないように外し
何度ほかの誰かに可愛がられても
やっぱり私だけ途中であなたを思い出して
もう帰ってと泣きわめく


本当に飽き飽きしているの
服を脱ぐように全部捨てたい
私はもうダメなんだという反芻
飲んで暴れるだけの青春って
あなたじゃなきゃダメなんだという反芻


結局は忘れられないって
点と点で
しかもすれ違っただけの
私の運命と
あなたの運命
絶対合致しないって
もう重なることはないって
その度に思い知るのに
分からない


あなたがくれたこれも
今はそんなに夢中じゃないし
私は病気なのかもしれない
そんな執着
あなたがくれたこれも
それでもこうして残している
惜しいわけじゃないのに
ただの物欲
そんなわけなくて
あなたに会う口実になるかもしれない
ってバーカ
ガラス瓶叩き割っては
また涙


そんな私に飽き飽きしている


ほんとに飽き飽きしてる














自由詩 飽き飽き Copyright さき 2009-03-23 21:27:04
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