晴れ時々天邪鬼
優飛


思ったより簡単に得られた評価に
少し戸惑いながらも
ほくそ笑みを浮かべてみる

あぁ なるほどこうすれば
良かったのかというよりは
たまたま天邪鬼だった日に
思った事と逆の事を
口にしただけなのですが

安い手品のトリックの様な物で
それでいて喜んでくれる人は
大多数だったりするわけです


それ以来使い古したネタを繰り返し
まるで饒舌な腹話術の人形の様に
口をパクパクお目々をキョロキョロ

それでもやっぱり私は天邪鬼なので
今日は思った通りを口にしたら
評価はみるみる下がって
観客にもそっぽを向かれる始末です

タネが解ってしまえば安い手品なんて
価値が無くなる代物なんですね


あぁ なるほど納得して
またほくそ笑みを浮かべてみるのでした






自由詩 晴れ時々天邪鬼 Copyright 優飛 2009-03-19 08:20:15
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