修羅を読む(1)
Giton

風鳴れど 業のはなびら 散りあへず
つめたい沼に立ち通す鳥

    ☆

氷る融ける カルボン酸の雲の下
梢は青い喪神を吹く

    ☆

春寒し 洋燈ラムプ点れる花畑へ
いそぐ陰気な郵便脚夫


短歌 修羅を読む(1) Copyright Giton 2009-03-08 02:03:58
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