光り
乱太郎

海にあった
窓辺にあった
グラスにもあった

体内で宿し始めた
誰にも見えないままに

春だからではない
出世したわけではない
懸賞に当たったわけではない

その光は
僕だけのもの
そして
僕が育てなければならない

遠い昔に感じていたもの
産まれたわが子にもあったもの
きっと
誰もが持っているもの

再び蘇る

木漏れ日にあった
湧き水にあった
露草にあった

その向こうに
必ず太陽があった


自由詩 光り Copyright 乱太郎 2009-03-05 17:53:28
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