お偉方様は常に上
琥霙ふうり

あくまで第三者でしかなく
客観的な見解
 
それはメディアの言葉
と、何ら変わりのない
無慈悲で、
自己中心的なものだと
 
 
教科書など何も、教えて
なんかくれず
そのページに刻まれた
歴史に、僕等
果たして涙しただろうか
 
 
真っ赤な少女が、
涙している一枠
の、描写に釘付け
 
断片でしかない
それでも湧き出る
感情とは、偽善?
 
ただの同情?
 
 
鉄網の向こうには
いつかの人々
鉛の匂い、は此処
まで来はしない
けど、
鼻を啜ってみた
事はあるかい?
 
 
燃えるように
僕等は、何かに
火を点ける
 
あの人達は
燃えながらも、
火を点けられている
 
 
島の先、から先まで
大量のエゴは
広まり、天を仰ぐ
 
落とされた痛み
上の奴等と、
下の人等の違い
 
傲慢さが、
生んだ悲劇と、
未来は称すだろう
 
 
戦い、争い
2つの文字
こんなにも身近で
気付かないふり
を、してるだけ
 
現実主義者は言う
過去、の事だと
 
平和主義者は言う
穏やかに暮らし
ましょう、と
 
 
いつの時代も変わらず
過ちを踏み
いつの間にか、炎上
する自分に喚く
 
 
この声は届くのだろうか?
伝えるべきなのか?
 
 
ぐだぐたした流れ
そして、結論
 
私が第三者で
あるうちは気付かない
 
気付かない ふり、だろうな



自由詩 お偉方様は常に上 Copyright 琥霙ふうり 2009-02-28 09:55:32
notebook Home