ミサイル・クーパー

*
*
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空の高い高い高い高いところから
落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて

ようやくたどり着いた地に触れた瞬間


消える


*


空の高い高い高い高いところから
美しさと儚さが落ちてくる

僕の肩に消えずに乗っていた
小さな雪に問いかける

*

君たちは儚いね

ハカナイってなに

儚いっていうのはね

*

僕が儚さについて
話そうとした時にはもう


雪は消えていた

*

空の高い高い高い高いところから
美しさと儚さが落ちてくる


美しさと儚さ


きれいだねと
言うことも出来たのに

僕は雪と
儚さについて話そうとしたことを
悔やんだ


*
*
*


自由詩Copyright ミサイル・クーパー 2009-02-27 13:43:33
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