惑ひ星
楽恵
カルピス海に散る散る満ちる 初恋の味 舐めてから
甘酸っぱく浮遊するのは 赤く脈打つ つぶつぶ苺
檸檬の島に 蜂蜜色の夕焼けがかけられて
浮き足のままで ホップ・ステップ・柘榴石
星の影は瞬きもしない
この海を泳ぎ始めるには
まだ冷たすぎると知っていました
自由詩
惑ひ星
Copyright
楽恵
2009-02-27 10:56:31