山河
K.SATO

山を登っていくと
海のことを知っているかのように
彼は何も知らなかった だから 僕は
空になったつもりでいることにした

プールにはいろいろな魚が泳いでいる
狐に出会ったので/桑田佳祐を聞いた けれど
ファンには人間も混じっているようだ だけど
人間ではない僕は飛んでいく

昨日、長渕剛のコンサートに行った だけど
「熊の居場所」だった、出てきたのは/
聴衆はブーイングが楽しくなくなる そして
兵士になったはいいが水夫にさせられた友人も混じっている

死んだらどうなるのだろう
彼にとっての海賊とは何だろうと、警察に生まれ変わった
そう思うと生きていることが嵐だった 僕は笑った 
僕はそんなトンネルにはいなかった


自由詩 山河 Copyright K.SATO 2009-02-26 13:07:51
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