創作昔話「バグ太郎」
竜門勇気


昔々、とある村におじいさんとおばあさんが住んでいました。

そして、おじいさんは山へ芝刈りに、鬼は山へ草刈りに
『カビ団子を食べよう。』
『家来になります。』
桃を切ってみると、大きなおばあさんがドンブラコッコ、ドンブラコッコと川へ鬼退治に。みるみるうちに大きくなっていくではありませんか。
それ以来、素直にごめんなさい 家来になるなら、一つあげよう。

『えい、参ったか』
日本一の旗を持った赤鬼が
『カビ団子を食べよう』
『おじいさんおばあさん今まで育てていただいたお礼にドンブラコッコ、ドンブラコッコと大きな桃が流れてきました』
桃の中から元気な蟹は死んでしまいました。

大きな臼はなお言います。
『よおし、いいことを考えた。相撲を取るぞ。お前は大きい葛篭と小さな葛篭を青鬼は言いました。いいことを考えたぞ。』
小槌を振ると、振ると、振ると、振ると、大きな口でぺろり。

金銀財宝を背中に差した犬、猿、おばあさんを連れたバグ太郎お馬にまたがったきり、部屋から出てこようとしない。

『あれが鬼ヶ島だ』
『家来になります』
バグ太郎は桃にめり込み、そこにおじいさんとおばあさんが住んでいました。

おじいさんは山へ芝刈りに、鬼は山へドンブラコッコ、ドンブラコッコと川へ洗濯に。
すると川の上流から、大きなカジヒデキがスッテンコロリン
大きな蕪が抜けました。

めでたしめでたし


散文(批評随筆小説等) 創作昔話「バグ太郎」 Copyright 竜門勇気 2009-02-22 00:04:48
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
クォート