虹村 凌

俺の側に来てくれ何もしないでいいから

理想の自分と現実の自分があまりにも違う事に絶望して
俺は今まで何回脳内拳銃自殺をしただろう
面接で死にたいと思った事はあるかって聞かれたら答えてやるぜ
今この瞬間の俺の回答ですら絶望的なので死にたいですって

別に狂っちゃいねぇんだ
だって全部説明出来るから
ただ俺の側に来てくれ何もしなくていいから
ただ俺の側に来てくれ何もしないでくれ

俺を俺が見つめてるような感覚に陥る回数が増えて混乱して
やっぱり脳内拳銃で殺害しまくった回数を覚えちゃいない
ドアを開けて出て行く度に塩を撒くんだけど
いつの間にか盛り塩してあるから結局はまた来るんだ俺が

別に狂っちゃいねぇんだ
だって全部説明出来るから
説明出来なくなった瞬間に俺を気違い扱いしてくれていい
その瞬間まで側で何もしないでいてくれないか

死ぬまでに一度添い寝をしようと言う詩をかいたら
二年前くらいに実現しちゃったので俺はそろそろ死ぬかもしれない
お前がポイントを入れた詩がどれわからない
結局俺はお前とお前しか愛して無かった事しかわからない
寒い
盛り塩を蹴飛ばして部屋に入っても
部屋を出る時には元に戻ってる
俺に似たツラの馬が塩を舐めてる
馬の上から俺が俺を眺めてる
布団の中に戻ってうずくまる
俺は狂っちゃいない
狂いたくもない
絶望したくもないし
もう眠りたくもない

俺の側に来て何もしないでいてくれないか


自由詩Copyright 虹村 凌 2009-02-21 13:24:14
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