cosmos
邦秋

僕の中に生きる支配者は
冷めた笑みか真の痛みか

無理に抜いたコスモスを水に
投げた 水面揺れた、揺られた

夢は形...総てを創られた
脆く儚過ぎた花びら

夜の海に模様を附け出した
雨を指に当てた 傘を閉じた

虚像には「罪」と伝えて
僕にはその牙で

菖蒲踏まれ仲間は哀しむ?
...無動の表情(カオ)の人間(ヒト)は違う

仮面は何時の瞬間からか
外せなくなり始め

 風が運んだ其の終幕は
 僕を苦しめる様な瓊音(ぬなと)
 ひとつの色彩の破片も残さず
 黒い彼方へと誘った

伏線は生まれた時から...
嘘は焼き尽くす

 笹の舟だけ大切にした
 涙流して河に浮かべた
 風が囁く新たな国は
 前も見えない永い旅路

-僕の運命動かしたのは あの日奪った花の命か-


自由詩 cosmos Copyright 邦秋 2009-02-20 22:09:10
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