創書日和「塩」 しょっぱい
ゆうと



きみはマドレーヌを口に運びながらなにかを言いかけたんだけどやめた
それなら、とぼくは重い腰を上げたくさんの角砂糖を捨てた
その赤い痛みも青い痛みもぼくは知っている、ようで知らない嘘


(むらさき、内出血!)


飛び散ったスパークリングはノンアルコールなのでぼくはまだ未成年だった
ワールド、生まれては死んでいくきみの子宮はいくつもの宇宙を抱えて
きたないきたなくないきれいってそれなにがちがうの何味なの?


(じゃくにくきょうしょく、カニバリズム!)


べつにぼくはあなたに好かれたいわけじゃないけど変われるならそれも悪くはない
しゅうしょくかつどうしかつもんだい、御社
あーばかばかしいってそんなんじゃ生きていけないらしいよ


(こうみえて、あなたもりっぱな社会人!)


はいはいお先真っ暗とかいいながらエンドロールまで見続けるんでしょ
死ねない人生?え、なにきこえない言い訳ならいらないから
あっそう、じゃあもういいよさよならさよならさよなら !


(って消えたら満足?)


ねえかみさまってなにさまなのぼくよりえらいのどんくらい?





自由詩 創書日和「塩」 しょっぱい Copyright ゆうと 2009-02-17 13:57:51
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