移ろう景色、流れゆく
れるむ

 
高層ビルが建ったとか
そんなことで揺らぐ
モノでもなかった
 
それでも
"変わらない景色"さえ
風化されていたから
もたれる場所を見失った

 
 
あの頃に帰りたいと嘆いてみても
どうにもならずに
 
ただ経ち行く刻

 
雪崩れのように押し寄せる恐怖に
耳を塞ぎたくなる夜もあった

 
 
変わることなんて望んでなかった
 
過去に戻りたいだなんて嘘だった
 
ただ、現在(そこ)に居たかった
 


自由詩 移ろう景色、流れゆく Copyright れるむ 2009-02-17 10:08:27
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