sonorité
aidanico

彷徨うお前のたましいからもしも右手が差し出されるのならば、


泣いたり笑ったり
他愛無い言葉を交わしたり
時に交わってみたり
逆立ちしてみたり
泣いたり
笑った(ふり)を
してみたり

酌み交わす友人との席で
愚痴と中身をぶちまける
みんなが鼻を曲げるけれど
それは自分の匂いが
酷いのを
知(った)ているから

ユニゾンの旋律を上手になぞれなくて、
追いかけっこのカノン
あと何万ガロン
背負うの、
ぼくは・或いはきみ、は

裏技なんて聞きたくないよ
裏腹な気持ちでまってたいよ
グラグラな温度が丁度いいよ
柴又付近で落ち合おうよ

笑ったり泣いたり
数千万の中の命だと定義してみたり
何も変わらないと悲観してみたり
どちらも同じことなのに
笑ったり、
泣いた(目を)腫らして
はらはらして、
幾らかして嵐で
太陽が晴らして
虹が
掛かったり


そしてその差し出された手が喩えお前のものでなくとも、





自由詩 sonorité Copyright aidanico 2009-02-16 17:25:37
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