『ハリーのしっぽ』
東雲 李葉

冷たくなってく星の輝き
流れる命を忘れないで
今は見えないミルキー・ウェイ
結ばれる二人を待っている

熱い渦巻き 誕生の時
始まりは突然に
産声は音もなくこだまして

ぼくの胸は震える
感じている広がりを
こんな詩でしか伝えられないけど
呼吸も忘れて夢中になって
ハリーのしっぽに掴まりながら
君の星まで飛んでいく
受けとめて小さな胸で
ときめきが始まる始まる
新しい神話を作ったら
点を線でつなぎ合わせて
君とぼくの物語を

トライアングル 広げた翼
鯨や気球に夜光虫
君にはぼくは何に見える

短い詩を口ずさみながら
君の星まで会いに行く
金色の輪を頭に乗せたら
天使にだってなれるから
優しい話を考えていて
酸素なんて必要ない

ハリーのしっぽに掴まって
君にきっと会いに行く
ハリーのしっぽに掴まって
きっときっと会いに行く


自由詩 『ハリーのしっぽ』 Copyright 東雲 李葉 2009-02-16 17:05:48
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