二月の炎
吉岡ペペロ
二月の炎は
情念の
雨に濡れて
そこだけ白くさせていた
テールランプが
ひとを待つ
前かがみの傘が
きえてゆく
アスファルトから
春の香りがした
さよならみたいな
二月の炎は
情念の
雨に濡れて
そこだけ白くさせていた
自由詩
二月の炎
Copyright
吉岡ペペロ
2009-02-14 01:08:43