「前略プロフィール」というサイトをご存知だろうか。
今日話題となっている「プロフ」と呼ばれるサイトの一つである。

このサイト内で、自分の住んでいる場所、あるいは出身学校などで検索してみてほしい。
かなりの数の「プロフ」が出てくるはずである。


勿論、この「プロフ」と呼ばれるサイトを否定するわけではない。
プロフを介して行われているのは、微笑ましい、小学生の交換日記のようなものだ。
(こんなことを言うと、怒られてしまうのかな？……誰に？)

このサイトを利用している人々にとっては、
人間関係を円滑にするための非常に有用なツールなのだろう。それを否定はしない。


問題なのは、内容云々ではない。
価値があるかどうかは、本人たちが決めることであって、僕がどうこう言う筋合いはない。

ただ、実名や写真を全世界に公開している事実、
そして本人たちがその事実を自覚していないことが問題なのだ。


確かに、内容はいわゆる内輪ネタであり、関係者でないと解らない話が多い。
しかし、解らない人にも閲覧はできる。彼らはそうしたことを自覚していないのでは？

至るところで見られる本名や顔写真の掲載がその証拠である。
自分の顔と本名が見ず知らずの他人に解ってしまうことに対して、何の危機感も抱いていないようにしか見えない。

このご時世、本名や住所がバレてしまうのはある意味当然なのかもしれない。
しかし、それにしたって自ら進んで公表するような姿勢は改めるべきではないか。

ハンドルネームを使うとか、本名や写真を掲載するページには複雑なパスワードを付けるとか。
現在の仕組みで、それは実現可能な自己防衛術だろう？



……このサイトを観察していると、そんなことを考える。