光声
湾鶴

つぶやく君の言葉
両手で すくって
ひとつひとつに付箋をつけてゆく

数字も混じっているね

拾って大切にとっておきたいけれども
写真には収めきれない すべて

汗がひざの裏をつたう

何度も通った橋 向こうから こっちから

夕方にはブチの犬も歩くね
すっぱい太陽
たわむれる音 広がるね

セリフの紙ヒコーキ
アスファルトの足跡へ
落ちないように


自由詩 光声 Copyright 湾鶴 2004-08-16 23:19:13
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