還涙
愛心
一日目
友達の為に泣いた
二日目
自分の為に泣いた
三日目
両親の為に泣いた
四日目
兄弟姉妹の為に泣いた
五日目
貴方の為に泣いた
六日目
野良猫の為に泣いた
七日目
わたしの泣きはらした瞼は 塩を含んだ睫を張りつけて ちりちりと
傷
(
いた
)
みを知った
わたし
身体のエネルギーを 全て泣くことに使い果たし 動けなくなった
わたし
情けない 情けない
でもね やっと泣けたんだ
しんどい中身を垂れ流して やっとすっきりしたんだ
地面に染み込んだ しょっぱい雫
渇きを潤した心臓
涙のひとすじを ぐるりと一周して また流れるそのひとときまで
さよなら
自由詩
還涙
Copyright
愛心
2009-02-03 22:42:18