はくめいこうせん
サトタロ

ヘルシーな雨上がり
放牧地では羊たちが虚ろな目をして赤い紙を食んでいる
牧羊犬は発情して走り狂っていて
牧童は掘っ立て小屋のなかで下半身はだかのまま既に死んでいる
天使の梯子を伝って天から
左手にラーメンを持った木こりが降り立つ
永遠に麺の減らないラーメンを
きこりはすすり続ける
ずるずびずばぶ はふずばずるる
日が暮れてもなお


自由詩 はくめいこうせん Copyright サトタロ 2009-02-01 03:12:11
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