震災ってこんなだった
吉岡ペペロ
冬は夜になるのがはやい
電気もないから寝るしかなかった
肉を食べると
肉といってもビーフジャーキーだったが
肉を食べるとからだがあったまった
トイレの水って
尋常じゃないくらいたくさん使ってたんだ!
こんなふうに
震災で気付いたことも多かったけれど
パチンコ屋なんかもじゃらじゃらと
ふた駅むこうは普通の日々
被災地から離れると
そのぶんなにかが薄まってゆく
学校をやすんで
家路をたどるときのよう
大阪で仕事を終えたら
北口から西へは
歩いて帰るしかなかった!
家もからだもこころも傷ついて
震災ってこんなだった