特別な女の子
光
右手の中指の先から
「私」が さささーっと
砂のように崩れ散っていきそうで
怖いのです
崩れ散った「私」のつぶつぶたちは
風に乗ってどこへやら
かろうじて残った「私」の残骸は
恥ずかしさに耐えかねて
近くの穴にもぐってしまうかも
もしかしたら
何もかも諦めて
たたずんでいるだけかもしれません
私は その瞬間を あなたに見られるのを一番恐れていながらも
あなたに見ていてほしいとも 密かに願っているのです
自由詩
特別な女の子
Copyright
光
2009-01-26 00:32:43
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